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"Big Beat Anthems"の曲を全曲紹介するよ。(その2)

前回の続きです。
今回はDISC 1の11曲目から20曲目まで。
これ書いてて気づいたんだけど、どうやら、このコンピ2~3曲で一塊りな感じの選曲なのね。

11.
Mekon - Whats going on (feat Roxanne Shante)
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今回はビッグビートの看板レーベルwall of soundの代表アーティストmekonから。mekonはレーベル内でロック寄りなAgent Provocateurというユニットをやってたり、さらには元Psychic TVだったりとなかなか長い経歴のアーティスト。この曲はビッグビート末期のスマッシュヒットでした。

12.
Mr Natural - That Green Jesus
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この曲は全然しらなくて、なんでこの曲と思ったんだけど、調べたらfatboy slimのon the floor at the boutiqueに収録されてたのね。トラックとしては非常にビッグビートの典型的でちょっとアシッドが入る骨太なブレイクビーツ。ちなみにこのyoutubeもon the floor atから引っ張ってきたやつみたい。

13.
The Charlatans UK - Nine Acre (Chemical Brothers Remix)
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ここでcharlatansのヒットトラック。chemical brothersによる名リミックス。当時のコンピには非常に高い確率で収録されていたように思う。今聞くとケミカルのリミックスも若々しい。元曲はアルバムの1曲目のNine Acre Court。

14.
LEFTFIELD feat. AFRIKA BAMBAATAA - Afrika Shox
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異業種交流ってことなのかな、この辺は。leftfieldafrika bambaataを招いて作った大箱ダンストラック。ビートの作り方はどちらかといえば、breaksっぽい感じかなあ。個人的にはそんなに興味なかったトラックだが、こういうのを選ぶのはUKっぽいところ。

15.
Scanty Sandwich
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ここでbigbeat界のトップヒットの一つscanty sandwichのbecause of you。southern friedがブレイクしたのはここからといってもいいのかも。これは本当に日本国中どこでもかかってた。マイケルの声がループして派手派手ないかにもbigbeatって音にうようよするベースライン。

16.
Apollo 440 - Ain't Talkin' 'Bout Dub (HQ)
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大ネタしばりかこの辺は。これはビッグビート前夜っぽいapollo 440のドラムントラック。これ、今も使えるいい曲だなあ。元ネタはいわずとしれたvan helen。apollo 440は最初スピードガラージで2ndでドラムンになって、3rdでビッグビートになるというわかりやすい変遷でした。

17.
E-Z Rollers - Walk This Land (Lock Stock Full Length Mix) [1080p]
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ってことで、ジャンプアップ系ドラムンのE-Z Rollers。当時流行の映画Lock Stock & Two Smoking Barrelsのサントラ曲らしいですね。女性ボーカルをフィーチャーして、シュッとしたホーンのサンプルがなる端正なジャンプアップ、って矛盾してるな。

18.
Jungle Brothers - Jungle Brother (Aphrodite Urban Takeover remix
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ついで、当時、UKのブレイクビーツシーンに積極的に切り込んでいたジャンブラの曲のリミックス。リミキサーは当時、大活躍していたUrban Takeover。 非ドラムンのダンストラックをジャンプアップにリミックスさせることに関してはこの人たちがトップだった。

19.
Bomfunk MC's - Freestyler
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この曲もあんま知らないんだよなあ。ドラムンを思いっきりトラックにとりこんだラップトラック。調べたらフィンランドのアーティストなんですな。どうりでヨーロッパっぽいけど、ちょっとダサい感じがすると思った。ブレイクビーツでウワ物にトランスっぽいのが入るのはたいてい北欧です(笑)

20.
origin unknown valley of the shadows
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disc 1のラストはorigin unknownによる90年代前半の初期ドラムントラック。ちょっと浮遊感のあるウワ物と女性の語りが美しいトラック。こういう音は確かにビッグビートの周辺という意味では非常に正しい。

さてさて、この辺でうすうすと気付くかと思いますが、このコンピ、全然ビッグビートが入ってません。半分近くは世間的にはビッグビートと考えられてないトラック。そして、それがこのコンピが評価に値する理由でもあるのです。